「好きな人が既婚者だった」という状況に直面したとき、心は揺れ動くものです。略奪婚を考えているけれど、本当に幸せになれるのか不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
実際のところ、略奪婚で幸せをつかむ人もいれば、後悔する人もいます。大切なのは現実をきちんと知った上で、自分の気持ちと向き合うことです。この記事では、略奪婚を選ぶ前に知っておきたい現実と、後悔しないために今できることをお伝えします。
略奪婚は本当に幸せになれないの?
「略奪婚=不幸」というイメージを持っている方もいるかもしれません。でも実際には、もう少し複雑な話だと感じています。幸せになった人の声も、後悔している人の声も、どちらも存在しているのが現実です。
1. 幸せになった人も確かにいる
略奪婚でも幸せな結婚生活を送っている人は実際にいます。彼との出会いが運命だったと感じ、今の生活に満足している方もいるのです。
こうしたカップルに共通しているのは、過去を引きずらず前を向いて生活している点です。二人で築いた信頼関係が、周囲の声よりも強固になっています。罪悪感を乗り越えて、新しい家庭を大切にしている姿が見られます。
ただし、こうした幸せなケースはそれなりの覚悟と努力があってこそです。自然に幸せが転がり込んできたわけではありません。二人で乗り越えてきた壁があるからこそ、今の関係があると言えるでしょう。
2. でも離婚する人が多いのも事実
一方で、略奪婚の離婚率は一般的な結婚よりも高いというデータもあります。結ばれた後に「こんなはずではなかった」と感じる人が少なくないのです。
結婚がゴールだと思っていた方ほど、その後の現実に直面して戸惑いを感じやすいかもしれません。恋愛中は見えなかった問題が、結婚後に次々と浮き彫りになることもあります。元家族との関係、周囲の冷たい視線、そして何より彼への不信感など、予想以上に大変なことが待っていたと感じる方もいます。
「彼も浮気するかもしれない」という不安は、多くの人が抱える悩みのようです。自分が略奪した立場だからこそ、同じことをされるのではないかという恐怖がつきまといます。
3. 幸せかどうかは二人の関係次第
結局のところ、略奪婚だから幸せになれないわけではありません。幸せになれるかどうかは、二人がどんな関係を築けるかにかかっています。
出会いのきっかけがどうであれ、その後の信頼関係が全てです。お互いを思いやり、支え合える関係であれば、幸せな結婚生活は十分に可能だと思います。逆に、どれだけ正式な手順を踏んだ結婚でも、信頼がなければ続きません。
ただし、略奪婚には乗り越えなければならない壁が通常よりも多いことは確かです。その壁を二人で越えていける自信があるかどうかが、大きな分かれ道になります。
略奪婚で後悔してしまう人の5つのパターン
略奪婚をして後悔している人には、いくつかの共通したパターンがあります。自分が同じ状況に陥らないために、どんなケースがあるのか見ていきましょう。
1. 罪悪感が消えず心が苦しい
最も多いのが、罪悪感に苦しみ続けるケースです。彼の元妻や子どもを思うと、どうしても心が痛むという声をよく聞きます。
結婚前は「彼と一緒になれれば幸せ」と思っていたはずなのに、いざ結ばれてみると罪悪感が消えない方がいます。特に彼の子どもの存在を知った時、養育費の支払いを見た時など、ふとした瞬間に心が重くなるのです。
この罪悪感は、時間が経てば自然に消えるものではありません。むしろ結婚生活が続く中で、じわじわと心を蝕んでいくこともあります。自分を責め続けることで、せっかく手に入れた幸せを素直に感じられなくなってしまうのです。
幸せになる権利はあるはずなのに、その幸せを心から喜べない状態はとても辛いものがあります。罪悪感との向き合い方を見つけられないまま結婚すると、後々苦しむことになるかもしれません。
2. 家族や友人に祝福されなかった
周囲から祝福されない結婚は、想像以上に孤独です。家族や友人に反対され、結婚式さえ挙げられなかったという方もいます。
両親から縁を切られる、友人に距離を置かれるといった経験をした人もいるようです。「おめでとう」の言葉をもらえない結婚は、スタートから寂しさを感じてしまいます。
- 結婚報告をためらってしまう
- SNSに幸せな写真を載せられない
- 周りの目が気になって外出も憂鬱になる
こうした孤立感は、日常生活にも影響を及ぼします。彼との二人の世界だけで生きていければいいのですが、現実はそう簡単ではありません。
3. 彼の元家族との問題が続いている
彼に子どもがいる場合、その子どもとの関係に悩む方も多いです。養育費の支払いや面会交流など、元家族との繋がりは結婚後も続きます。
「彼が元妻と連絡を取るたびにモヤモヤする」という声もよく聞きます。子どもの行事で元妻と顔を合わせることもあるでしょう。自分が原因で離婚したという負い目もあり、その関係性に口を出せないジレンマを抱える方もいます。
また、養育費の支払いが家計を圧迫することもあります。新しい家庭を築きたいのに、経済的に余裕がない状態が続くのはストレスです。
4. 彼のことを信じきれなくなった
略奪婚の後に多いのが、彼への不信感です。「自分が奪ったように、他の人に奪われるかもしれない」という不安がぬぐえません。
彼が少し帰りが遅いだけで疑ってしまう、スマホをチェックしたくなる衝動に駆られるという方もいます。一度浮気をした相手だからこそ、また同じことをするのではないかと恐れてしまうのです。
この不信感は、二人の関係をじわじわと壊していきます。疑い続けることで、せっかく築いた信頼関係にヒビが入ってしまうこともあります。安心して彼を信じられない状態での結婚生活は、想像以上に疲れるものです。
5. 思い描いていた幸せと違った
結婚前に抱いていた理想と、現実のギャップに苦しむ方もいます。恋愛中は特別な存在だった自分が、結婚後は普通の妻になっただけだと気づくのです。
「あれだけ情熱的だった彼が、結婚したら冷めてしまった」という声も聞きます。禁断の恋だったからこそ燃え上がっていただけで、日常になった途端に特別感が失われてしまうケースです。
また、経済的な問題や生活習慣の違いなど、現実的な問題に直面することもあります。恋愛中は見えなかった彼の嫌な部分が見えてきて、「こんな人だったのか」とがっかりする方もいるようです。
略奪婚でも幸せになれる人の特徴
一方で、略奪婚でも幸せな結婚生活を送っている人にはある共通点があります。どんな人が幸せをつかんでいるのか見ていきましょう。
1. 過去ときちんと向き合っている
幸せな略奪婚をしている人は、過去から目を背けていません。自分がしたことを認めた上で、前を向いて生きています。
罪悪感を完全に消すことは難しいかもしれません。でも、その気持ちを抱えながらも、今の幸せを大切にすることはできます。過去を後悔しすぎず、かといって忘れるわけでもなく、ちょうどいいバランスで受け止めている印象です。
「あの時の選択が正しかったかはわからない。でも今は彼と一緒にいる時間を大切にしたい」という前向きな姿勢が見られます。過去に囚われすぎないことが、幸せへの第一歩なのかもしれません。
2. 二人で信頼関係を築く努力をしている
幸せなカップルは、お互いの信頼関係を大切にしています。疑心暗鬼にならず、きちんとコミュニケーションを取っている様子が伝わってきます。
彼の行動を監視するのではなく、信じることを選んでいます。もちろん不安がゼロになるわけではありません。でも、その不安を彼にぶつけるのではなく、二人で話し合って解決しようとしています。
- スマホを見せ合うルールを作る
- 帰りが遅い時は必ず連絡する
- 定期的にデートの時間を作る
こうした小さな約束を守り続けることで、少しずつ信頼が積み重なっていくのです。
3. 結婚をゴールだと思っていない
結婚がゴールではなく、スタートだと考えている人は幸せになりやすいようです。彼と結ばれたことに満足せず、これからも関係を育てていこうという意識があります。
「やっと結婚できた」で終わってしまうと、その後の努力がおろそかになります。でも、「ここからが本当のスタート」と思える人は、日々の生活の中で関係を深めていけるのです。
相手への感謝を忘れず、小さな幸せを大切にしている姿勢が感じられます。特別なことをするわけではなく、日常の中で思いやりを持ち続けることが大切なのかもしれません。
略奪婚を選ぶなら覚悟しておきたいこと
略奪婚を考えているなら、現実をきちんと知っておく必要があります。後で「知らなかった」と言っても遅いのです。覚悟すべきポイントを見ていきましょう。
1. 周りからの視線が厳しくなる
略奪婚に対する世間の目は、想像以上に厳しいものがあります。家族や友人だけでなく、職場の人や近所の人にも噂が広がることもあります。
「不倫して結婚した人」というレッテルは、簡単には消えません。結婚して何年経っても、その話題が出ることもあるでしょう。子どもができた時、その子が偏見の目で見られる可能性も考えなければなりません。
この視線に耐えられるかどうかは、とても重要です。気にしないと決めても、実際に冷たい言葉を投げかけられたら傷つきます。孤立しても二人で幸せに生きていける覚悟が必要です。
2. 慰謝料など金銭的な負担が生じる可能性
彼が離婚する際、元妻に慰謝料を支払う必要があるかもしれません。場合によっては、あなたにも慰謝料請求がくる可能性もあります。
慰謝料の額は状況によって異なりますが、数百万円になることもあります。この支払いが新生活のスタートに大きな影響を与えることは間違いありません。
| 費用項目 | 内容 |
|---|---|
| 慰謝料 | 元妻への支払い(50万円~300万円程度が目安) |
| 養育費 | 子どもが成人するまで毎月支払い(月3万円~10万円程度) |
| 財産分与 | 婚姻期間中の共有財産の半分 |
経済的な準備ができているか、きちんと確認しておく必要があります。
3. 彼の子どもとの関係に悩むかもしれない
彼に子どもがいる場合、その子どもとどう向き合うかは大きな課題です。面会交流で定期的に会うこともあれば、将来的に一緒に暮らす可能性もあります。
子どもからすれば、あなたは「父親と母親を引き離した人」です。好意的に見てもらえることは少ないでしょう。中には敵意を向けられることもあります。
それでも、その子は彼にとって大切な存在です。子どもとの関係を優先されることに、嫉妬や不満を感じることもあるかもしれません。こうした複雑な感情とどう付き合っていくか、事前に考えておくことが大切です。
後悔しないために今できること
略奪婚を考えているなら、今のうちにできることがあります。勢いだけで突き進むのではなく、冷静に状況を見つめることも必要です。
1. 彼の離婚手続きがきちんと進んでいるか確認する
彼が「離婚する」と言っているだけで、実際には何も進んでいないケースもあります。口約束だけを信じて待ち続けるのは危険です。
離婚調停の日程が決まっているか、弁護士に相談しているかなど、具体的な行動を確認しましょう。もし何もしていないなら、本当に離婚する気があるのか疑った方がいいかもしれません。
「妻が納得しない」「子どもが小さいから」など、いつまでも理由をつけて先延ばしにする場合は要注意です。あなたをキープしているだけの可能性もあります。
きちんと離婚届が受理されるまでは、結婚を前提に動かない方が賢明です。約束を守らない相手と、その後幸せな結婚生活を送れるとは思えません。
2. 二人の関係を冷静に見つめ直してみる
一度、感情を抜きにして二人の関係を見つめ直してみることをおすすめします。本当にこの人と結婚したいのか、それとも「奪いたい」という気持ちが先行しているのか、自問自答してみてください。
- 彼の嫌なところも受け入れられるか
- 経済的に自立できているか
- 孤立しても後悔しないか
- 彼を心から信じられるか
こうした質問に正直に答えてみることです。もし答えに詰まるなら、もう少し時間をかけて考えた方がいいかもしれません。
禁断の関係だからこそ燃え上がっているだけで、日常になったら冷める可能性もあります。恋愛感情だけで突っ走るのは危険です。
3. 孤立しないよう相談できる人を見つけておく
略奪婚をすると、周囲から孤立する可能性があります。だからこそ、何でも話せる相談相手を持っておくことが大切です。
友人や家族に話せない場合は、カウンセラーでもいいでしょう。自分一人で抱え込むと、どんどん追い詰められてしまいます。
彼以外に頼れる人がいないという状態は避けるべきです。依存関係になると、問題があっても離れられなくなります。自分の居場所を複数持っておくことが、心の安定に繋がります。
彼と結ばれた後に大切にしたいこと
もし略奪婚を選んだなら、その後の生活で心がけたいことがあります。結婚がゴールではなく、ここからが本当のスタートです。
1. 罪悪感に引きずられすぎない
罪悪感を持つことは自然なことです。でも、それに引きずられすぎて今の幸せを感じられなくなるのはもったいないと思います。
過去は変えられません。自分がしたことを認めた上で、今できる最善を尽くすことが大切です。元妻や子どもに対して誠実な対応をすることで、少しずつ気持ちも整理できるかもしれません。
罪悪感で自分を罰し続けることは、誰のためにもなりません。彼との時間を大切にし、前を向いて生きていく選択をすることも必要です。
自分を許すことは簡単ではありません。でも、幸せになる権利は誰にでもあるはずです。少しずつ、自分に優しくなることも忘れないでください。
2. 彼に依存しすぎず自分らしくいる
周囲から孤立すると、彼だけが全てになってしまいがちです。でも、依存関係は健全な夫婦関係ではありません。
自分の趣味や仕事、友人関係など、彼以外の世界も大切にしましょう。自立している女性の方が、長く愛される傾向があります。
彼の顔色ばかり伺って生きるのではなく、自分の意見もきちんと言える関係を築くことです。対等な関係であってこそ、本当の信頼が生まれます。
3. 二人で未来を向いて歩んでいく
過去を振り返るよりも、これからどんな家庭を築きたいか、二人で話し合うことが大切です。共通の目標を持つことで、絆も深まっていきます。
- どんな家庭を作りたいか
- 子どもは欲しいか
- どこに住みたいか
- 老後はどう過ごしたいか
こうした未来の話をすることで、二人の関係はより強固になります。過去よりも未来に目を向けることが、幸せへの近道なのかもしれません。
まとめ
略奪婚は決して楽な道ではありません。周囲の視線、罪悪感、経済的な負担など、乗り越えなければならない壁がたくさんあります。
でも、それでも彼と一緒になりたいという強い気持ちがあるなら、その選択を否定するつもりはありません。大切なのは、現実をきちんと知った上で決断することです。幸せになるかどうかは、二人がどれだけ努力できるかにかかっています。後悔しない選択をするために、今できることから始めてみてください。


